2012年1月31日火曜日

ロシアのメッセージ

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 ロシアという国は日本では
 「約束を守らない国」
というイメージが確定している。
 土壇場で信義をひっくり返す国という意味である。
 よって、日本ではどちらかというと軽蔑の対象としてみられることが多い。
 これは止む得ない。
 「不可侵条約」という国際条約を、おのが利益のためにいともあっさりと打ち捨てる国である。
 このため
 「信用できない国:ナンバーワン
に上げられる。

 最近の行動としては昨年9月に日本のぐるりを爆撃機が周回した。
 これに対してマスコミはロシアへの弱腰とか、バカにされた日本とか、いろいろきゃんきゃん騒ぎまくった。
 なぜこの時期にあって、ロシアがこういう行動をとったか。
 この動きは外交的にみて実に面白い。
 

<<編集中>>



2012年1月29日01時19分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120128-OYT1T00662.htm

北方領土、静かな環境で議論を…日露外相が一致

 玄葉外相は28日、東京都内の外務省飯倉公館でロシアのラブロフ外相と会談し、懸案の北方領土問題について、「静かな環境」で議論を継続することで一致した。

 ただ、領有権を巡る双方の主張は平行線をたどり、実質協議は、今年5月のロシア新政権発足後に持ち越しとなった。
 安全保障分野では、次官級の安保協議を今春に開催し、防衛当局間の交流を拡大することで合意した。

 約4時間半の会談では、北方4島での共同経済活動も議論されたが、進展はなかった。
 ラブロフ氏は会談後の共同記者会見で、北方領土を巡る実質協議に関し、3月にロシア大統領選があることを踏まえて、
 「新しい大統領が誕生してから議論に戻りたい」
と述べた。




サーチナニュース  2012/01/31(火) 15:11
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0131&f=politics_0131_018.shtml

日露関係の発展は領土問題の解決が前提=中国

  ロシアのラブロフ外相が28、29日の両日、日本を訪問し、玄葉光一郎外相と会談を行った。
 会談は「穏やかな環境」で両国間の領土問題を協議する考えを示した。
 中国網日本語版(チャイナネット)は31日付で
 「日本とロシアの領土問題の絡まりはほどけるか?」
と報じた。
 以下は同記事より。

  日露両国は領土問題の協議に積極的な姿勢を示したものの、北方四島(ロシア名・南クリル諸島)の帰属問題については各自の意見を保持しており、この日露関係を制約している絡まりがほどけるか見通しは立っていない。

  両国は歯舞、色丹、国後、択捉の4島の帰属問題で長く対立しており、両国関係の発展をはばむネックになっている。
 両外相は今回の会談でも各自の領土問題に対する立場を堅持し、実質的な進展はみられなかった。

  ただ、アナリストは両国外相が領土問題の協議に積極的だったのはそれぞれ各自の考えがあってのことだとの見方を示す。
 日本側は領土問題という日露関係を制約している歴史が残した問題を解決することで、安全保障や経済などの分野で確固たる基礎を強化したい考えだ。

  ロシア側は、アジア太平洋経済協力機構(APEC)非公式首脳会議が今秋、ロシア極東の都市ウラジオストクで開催するのにあわせ、アジア太平洋地域に立脚した経済貿易関係発展の角度から、日本側との協力強化すること、特にエネルギー開発や南クリル諸島の経済発展における日本との協力を希望している。

  ラブロフ外相は会談で、両国の南クリル諸島の漁業や農業といった分野での協力強化を提案。
 一方玄葉外相は、ロシア側の提案を検討するが、日本の法律に違反しないことが前提だと付け加えた。

  日露は互いに善意を示したが、領土問題は依然解決の目途が立っていない。
  ロシアからすれば、南クリル諸島の戦略的地位は非常に重要で、アジア太平洋戦略実現に向けた重要な拠り所でもある。
 東アジアの重要なコマとして南クリル諸島を支配すれば、アジア太平洋地域における発言権拡大にもつながり、同地域における大国の地位と利益を守れる。
 そのためロシアが同問題で譲歩することはまずない。

  一方、日本は領土問題を解決しなければ、日露平和条約も締結しないという立場を堅持し、北方四島問題の解決が日露関係改善の前提と見ている。玄葉外相は会談で、本当の友好的な日露関係を構築するためにも領土問題を解決し、平和条約を締結する必要があると述べた。

  領土問題解決のカギは日露双方が大きく譲歩できるかにかかっているが、両国の立場からすると、少なくとも今のところその可能性はない。
 領土問題が解決しなければ、日露関係もこのまま制約を受けることになるだろう。





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