現在の社会行政システムは自民党が築きあげたもである。
それが経済成長期には有効に機能した。
というより、経済成長用に作られたシステムであったと言っていい。
その経済成長というお題目は、先進課題期にあっては有効に働かないばかりか、これが足を引っ張りシステム疲労、組織疲労、構造疲労を起こしている。
これをどうやって、クリーニングして新たなシステムに作り変えようかというのが現在の問題となっている。
言い換えれば、新しいお酒は新しい皮袋に、詰めないといけない。
でないと、お酒が酢になってしまう、というわけである。
自民党というのは経済成長期を担った政党である。
この政党の出番は終わったとみていい。
おそらく、これからは消滅の一歩を辿るだろう。
老害政党として生き残ってはいくだろうが、大きな期待を担うだけのポリシーはない。
傘下の若い気力の溢れる人たちは、自然とこの党を見限って去っていくことになる。
民主党はいまのところ内部で足の引っ張り合いをしている。
自民党と似たりよったりだが、自民党と比べたらまだ若いしはつらつとしている。
自然滅亡の憂き目に直面している自民党と比較すれば、この党はまだ明るい光をもっている。
政権をとって間もないのでキャリアが不足しているが、それを補ってそこそこやっている。
『
zakzak 2012.01.21
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/photos/20120121/plt1201211440002-p1.htm
橋下市長、驚きの“天下獲り”野望!次期衆院選200議席狙う
大阪市の橋下徹市長(42)が“天下獲り”の野望をあらわにした。
20日の後援会パーティーで、橋下氏は
「同志を募って日本の国をつくり直すようなメンバーを集める。
もう一度、勝負させてほしい」
と語り、次期衆院選での独自候補擁立に強い意欲を示したのだ。
橋下氏が代表を務める「大阪維新の会」(維新)関係者は
「300人擁立、200議席確保を目指す」
と、一気に国政の中枢を狙うつもりのようだ。
大阪市内のホテルで開かれた20日のパーティー。
市長就任後、初めてとあって、有力支援者の堺屋太一元経企庁長官や大阪府の松井一郎知事(維新幹事長)ら約1300人が駆け付け、会場は熱気に包まれた。
橋下氏は冒頭のあいさつで、
「大阪都構想がゴールではない。
大阪がこのように動き始めているのなら、次なる目標として日本国も動かしていこう」
と、維新の国政進出に意欲を示した。
そのうえで、
「たった(消費税を)5%税金を上げて、日本が再生するわけがない」
と、野田佳彦首相が政治生命をかける大増税路線を批判し、
「社会保障から税のシステム、国と地方の関係、何から何まで1からつくり直そうというのが道州制だ」
と述べ、次期衆院選では道州制を争点にすべきだとの認識を示した。
ただ、橋下氏は「僕は国政には出ない」といい、同志を募るために維新が3月に開講を予定している政治塾について、
「応募者が殺到しており、当初は50人ぐらいの予定だったが、400人程度の規模でやりたい」
と発言。
今後、政治塾内で候補者の選抜を進めながら、擁立準備を加速させる構えをみせた。
まさに、天下獲りへの決起集会ともいえる意気込みだ。
維新関係者は
「大阪都構想を実現するためにも、国会で独自の勢力を持たなければならない。
次期衆院選では300人を擁立して、200人当選を目指す。都構想に協力的な、みんなの党や公明党、自民党の一部と合わせて衆院過半数を確保したい」
と、一部報道機関の取材に答えている。
衆院過半数は241議席のため、200議席を狙うということは与党第1党を目指すことになる。
ここに、東京都の石原慎太郎知事が目指す新党や、民主党の小沢一郎代表のグループが連携してくるのか。
政治評論家の小林吉弥氏は
「現時点では、夢のような話だ。
200議席を確保するには小選挙区でかなり勝たなければならないが、全国の選挙区情勢を分析すると、維新の候補者が勝てそうな選挙区は都市部に限られる。
都市部でも、民主、自民両党の選挙基盤は強く、簡単には議席を得られないだろう」
とみる。
そのうえで、
「橋下氏は『出馬しない』というが、それでは大きなうねりにはならない。
出馬して先頭で引っ張らないと無理だ。
ただ、大阪市長に就任直後だけに、有権者の理解は得づらいのではないか」
と話している。
』
なんといっても話題は橋下大阪市長と維新の会。
おそらく、自民党の衰退と比例して大きくなっていくだろう。
何しろ若い。
理念が簡潔。
石原慎太郎・立ち上がれ日本・国民新党といった老人グループは政治にとって金魚のフンみたいなもの。
目立つがほとんど無能。
欲に駆られた老人グループなど橋下市長にとってほとんど考慮に値しない。
あくまで表面的な協調関係で終わる。
勝手に応援してくれるなら拒むことはない、といったところ。
でも、それに左右されることは端からない。
自民党に嫌気のさした都市部の若手は維新の会に流れるだろう。
数字的考慮すべきは民主党の小沢派。
とはいえ、小沢派はほとんど動けない。
小沢さんは民主党を割れない。
何とか固まって離党できいたとしても、そこに手を差し伸べるグループはいない。
自民党、民主党は離脱した小沢派とは手を組まない。
小沢さんに嫌気がさすと維新の会に食われてしまう。
おそらく、小沢さんが離党すれば民主党は自民党と連携して政権を担うだろう。
よって孤立するだけ。
その程度のソロバンははじけるから小沢さんは動けない。
そんなこんなで小沢さんは民主党を離党することはない。
党内で騒ぎを起こすことでその存在をアピールするだけのこと。
そんなすくみの状態にあって力を伸ばすのはやはり、野望の男・橋下。
橋下さんは表面上はそこそこ他の会派と手をつなぐが、あくまでそれは上辺。
狙いは維新の会の単独での全国制覇。
しばらくは都市部に狙いを定めて勢力拡大を狙う。
都市部の浮動票をまとめられる力をもっている政党は現時点ではいない。
老人グループは、他にいないから担がれているようなもの。
若手の威勢のいい連中が出てくればとたんに吹っ飛んでしまう。
少なくとも政治は今後しばらくは面白い。
その目玉はやはり平成の信長・橋下サン。
『
2012年1月29日09時47分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120129-OYT1T00113.htm
橋下氏が頼り…
「みんな」も「石原新党」も
● 党大会で気勢を上げる、みんなの党・渡辺喜美代表(中央)ら=清水健司撮影
次期衆院選をにらみ、民主、自民の2大政党に対抗する「第3極」の結集を目指す動きが活発化してきた。
みんなの党、石原慎太郎東京都知事らが結成を目指す新党が、人気の高い橋下徹大阪市長が率いる「大阪維新の会」に連携を呼び掛けており、橋下氏の動向が焦点となりそうだ。
◆蜜月アピール◆
「維新の会と我々はアジェンダ(政策課題)が同じ。
だったら一緒に行動するのは当たり前だ。
つぶし合いをする必要は全くない」
28日、都内のホテルで開かれたみんなの党の党大会で、渡辺代表は橋下氏が率いる地域政党「大阪維新の会」に連携を呼び掛けた。
同党は党大会で、維新の会との「蜜月ぶり」を盛んにアピールした。
採択した2012年の運動方針では「他の政党や政治団体とは、党の『アジェンダ』が一致する範囲で連携、協力していく」と明記。
来賓には橋下氏のブレーンで大阪市特別顧問も務める作家の堺屋太一氏を招いた。
堺屋氏はあいさつで
「渡辺氏の後に私が発掘したのが橋下氏。
だんだんと改革の輪が広がっている。
今年はまさに決戦の時だ」
と述べ、次の衆院選で橋下、渡辺両氏の連携を仲介する考えを示した。
みんなの党は次期衆院選で100人以上の候補者擁立を目指している。
すでにおよそ50人の候補が固まっているが、その多くが東日本に集中しており、関西を地盤とする維新の会との連携は勢力拡大の「決定打」と見ている。
堺屋氏のほかにも、大阪市特別顧問に就任した経済産業省OBの政策コンサルタント・原英史氏も、みんなの党のブレーンを務めており、みんなの党と維新の会との「パイプ役」は多い。
一方、石原氏を中心とした新党結成を目指す国民新党の亀井代表、たちあがれ日本の平沼代表らも、橋下氏との連携に期待している。
石原氏と亀井氏、平沼氏が25日、都内のレストランで会談した際も、橋下氏の動向が話題になり、関係者によると、石原氏は
「橋下氏は俺に任せておけ。
みんなの党との引っ張り合いになることはわかっている」
と連携に自信をのぞかせたという。
亀井氏らは、知名度のある石原、橋下両氏を新党の顔に据えることで、民主、自民両党から若手議員らを引き抜き、大きな勢力にしたいとの思惑があるとみられる。
』
_