2012年2月24日金曜日

「欧州産&アメリカ産」中国製品の誕生へ、EU域内に工場を続々と移転

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 例えば南米の中国製自動車は好評だという。
 ということはこれから徐々に
 中国の工業製品が世界に工場を作り、進出していく

ことになろう。
 まずは、韓国製品とぶつかるだろう。
 追い上げられる韓国。
 果たして追撃を振り切ることができるだろうか。



レコードチャイナ 配信日時:2012年2月24日 7時42分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=59004&type=0

中国メーカーが「欧州製」を生産!EU域内に工場を続々と移転―豪州紙

 2012年2月22日、中国紙・環球時報はオーストラリア紙の
 「中国が高級イメージの『欧州製』の名を借りて欧州市場に食い込んできている」
と題した記事を掲載した。
 以下はその内容。

 欧州各国のリーダーが中国に対し、3兆2000億ドル(約256兆4000億円)という巨額の外貨準備の一部をユーロ圏国家の債券購入に充ててほしいと願う姿を尻目に、中国政府は目下、いかにして大事な欧州市場の支配権をわが手中に収めようかと考えを巡らせているようだ。
 最近、中国メーカーが続々と生産拠点をユーロ圏に移転させている。

 自動車大手、中国長城汽車公司は21日からブルガリアの新工場で本格的な量産を開始。
 欧州連合(EU)域内に自動車組み立て工場を開設した初めての中国自動車メーカーとなった。
 現地メーカー・LITEX社との合弁で、まずは現地向けに販売されるが、最終的な狙いは欧州各国への販路拡大。
 EU加盟国であるブルガリアで生産した新車は関税ゼロで他のEU国家に輸出することができる。

 また、フランスでは中部の町、シャトールーに5億ユーロ(約530億円)をかけた「中国工業区」が完成した。
 ここでは主に中国の労働者が低コストで作った部品の組み立てが行われる。
 これにより、地元に4000人分の雇用を創出することになるが、中国側にとってもメリットは大きい。
 ここで組み立てた新車はすべて「欧州製」になるからだ。

 高級イメージを持つ「欧州製」は、消費者にとって「中国製」の何倍も価値が高い。
 中国企業にとってはこれが最も重要な部分。
 安かろう、悪かろうのイメージが定着した「中国製」のままで欧州市場に打って出ようとしても、難しいということを知っている。

 中国はもはや「世界の工場」であり続けることに満足しなくなっているようだ。
 多くの企業が「中国製」のイメージ向上に躍起になっている。
 これと同時に、市場へのルートを確保するため、空港や港、鉄道など貿易に関連するインフラの整備や物流などへの投資もかなり熱心に行っている。




レコードチャイナ 配信日時:2012年2月23日 11時45分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=58953&type=0

人民元の上昇が「メイド・イン・チャイナ」を米国に移住させた―米華字紙

 2012年2月20日、米華字サイト・多維新聞は、中国メーカーが生産拠点を米国にシフトし始めていると報じた。
 米コンサルタント会社ローディウム・グループによると、過去2年間の中国企業や政府による対米直接投資額は94億ドル(約7490億円)に達し、その前の7年分の総額の2倍以上に上った。
 人民元を過小評価しているという国際社会からの批判を消し去る狙い。
 中国はちょうど2010年6月に人民元切り上げを発表している。

 人民元の対米レートはすでに8%上昇している。
 同社のダニエル・ローゼン氏は「これだけ上昇すれば、米国向けに製品を輸出する中国メーカーが生産拠点を米国に移すことも可能。
 これで、さらに消費市場に近づくことができる」と指摘する。

 中国による対米直接投資は全体のわずか0.3%。
 1位の欧州(69%)、2位の日本(12.7%)には遠く及ばない。
 だが、中国政府が「人民元の弾力性を高める」と発表したことにより、中国メーカーの対米投資拡大の動きは今後も続くとみられている。

 ローゼン氏は「ちょうど80年代~90年代半ばに日本企業が円高を利用して米国の工場やニューヨークのシンボル、ロックフェラーセンターなどを買い占めた動きに似ている」との見方を示す。

 中国の家電大手、ハイアール(海尓)が他に先駆けて1999年、サウスカロライナ州に最初の米国工場を設立。
 これに続き、多くの中国企業が同州で工場を設立または買収した。
 同州港務局によると、同年からこれまでの中国企業による投資総額は3億9300万ドル(約316億円)になる。

 ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のハロルド・L・サーキン氏は「同じ理由で多くの米国メーカーが本国に生産拠点を置くようになった」と話す。
 米国メーカーが中国に工場を建てるのはもはや輸出製品を作るためではなく、消費者に近づくことができるというメリットのためだというもの。

 同氏は
 「中国経済の成長が米国企業に生産拠点を本国に置かせることになった。
 なんて皮肉なことだ」
と語っている。





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