2012年2月24日金曜日

ハイブリッド車は低燃費か?、 「ガソリン車と大差なし」と高まる不満

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● 朝鮮日報より



朝鮮日報 記事入力 : 2012/02/24 09:17
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/02/24/2012022400653.html

ハイブリッド車の燃費に疑問符
「ガソリン車と大差なし」 高まる不満


 昨年11月に現代ソナタ・ハイブリッドを購入したPさん(40)は、車を見るたびに腹が立つという。
 この車の公認燃費は1リットル当たり21キロ。
 Pさんはソナタのガソリン車より燃費が60%以上良いという広告を見て、500万ウォン(約35万5000円)も高いハイブリッド車を購入した。
 しかし、2000キロ以上走ってみたところ、実際の燃費は1リットル当たり10キロにも満たなかった。
 Pさんは
 「燃費が良いため、3-5年乗れば差額分の元が取れるというセールストークを信じて購入したが、最近はだまされたと感じている」
と話した。
 昨年8月にトヨタのプリウスを購入した大田市のシム・スンテクさん(52)は、トヨタを相手取り訴訟まで検討している。
 購入した車の実際の燃費が公認燃費(1リットル当たり29.2キロ)にはるかに満たない18-19キロだったからだ。 

 ガソリン価格が高騰する中、ハイブリッド車が人気を集めているが、燃費が期待ほどではないと漏らす消費者も増えている。
 昨年発売された現代ソナタ、起亜K5のハイブリッド車は、ドライバーの運転にもよるが、実際の燃費が1リットル当たり15キロにとどまるとされる。
 公認燃費よりも28%低い数値だ。
 米国など先進国の場合、燃費の測定基準がさらに厳格で、実燃費と公認燃費の違いは10%前後にすぎない。

■燃費めぐり訴訟も

 そんな米国でも、ハイブリッド車の燃費をめぐる論争が起きている。
 今月初め、米ロサンゼルスの裁判所は、2006年型ホンダ・シビック・ハイブリッドを購入した消費者が、広告には燃費が1リットル当たり21.3キロとなっているが、実際には12.7キロにすぎなかったと主張して起こした訴訟で、原告勝訴の判決を言い渡した。
 ホンダは
 「実燃費は運転習慣によって違ってくる」
と反論したが、裁判所は原告に9867ドル(約78万9000円)を支払うことをホンダに命じた。

 訴訟の余波は、現代自、フォードにも広がっている。
 米国の一部消費者団体は、現代自のエラントラ(韓国名・アバンテ)、フォードのフォーカスは燃費が1リットル当たり17キロと広告宣伝しているが、「詐欺だ」として広告中止を求めている。
 来月にはホンダ・シビック・ハイブリッドの燃費に関する集団訴訟の判決も下される予定だ。

 これについて、自動車メーカー各社は
 「ハイブリッド車だけでなく、ガソリン車も実燃費は公認燃費より20-30%低い。
 ハイブリッド車を選択する消費者が燃費にだけ敏感なために起きている現象だ」
と反論している。
 国によって違いはあるが、通常は風がなく、温度と湿度が一定に保たれた実験室で燃費を測定するため、実際とは差が出ざるを得ないというのが業界の言い分だ。

■「運転習慣の悪さも一因」と主張

 自動車業界は、ハイブリッド車の構造的特性を理解していない悪い運転習慣で、燃費が低下していると主張する。
 ハイブリッド車はバッテリーで動く電気モーターがガソリンエンジンに取って代わったり、動力を補ったりして、燃費を向上させる仕組みだが、急発進、急加速を繰り返せば、電気モーターが働く余地がなくなるからだ。
 現代・起亜自のハイブリッド車開発専門家は
 「ハイブリッド車にはそうした構造的特性があるため、急発進、急加速だけでなく、急停車、急減速でもモーターの活用度が低下し、燃費が悪くなる」
と指摘した。

 自動車メーカー各社は、消費者の不満を意識し、性能改善と値下げに動いている。
 現代自は今年に入り、高級な内装を取り払い、価格を110万ウォン(約7万8000円)引き下げたソナタ・ハイブリッドの「普及モデル」を発売した。
 トヨタも新型カムリ・ハイブリッドの価格を300万ウォン(約21万3000円)引き下げた。





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