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サーチナニュース 2012/03/14(水) 17:33
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0314&f=column_0314_012.shtml
開通に向けた期待よりネットのネタで盛り上がる「大連地下鉄」
大連で今、話題なのか禁句なのか微妙な存在なもの。
それは「地下鉄」。
昨今街の発展や、市民の生活水準の向上による自動車所有率の増加で問題となっている異様な交通渋滞を解決すべく、2009年に地下鉄建設が発表されたのは記憶に新しい。
当初は2012年末の2路線開業に向け工事が進められていたのだが……この2年あまり進むどころか、地下で見えないところとはいえ、駅舎などできあがっていく様子が一向に見られないし、ニュースも聞かない。
そしていつのまにやら開通は「2015年中」に変更。
イッキに3年も延ばしてしまわれた模様だ。
それもこれも工事が順調に進まないことが原因である。
大連は三方が海に囲まれているという地盤のせいもあるのか、比較的もろいとも噂される。
掘れば地下水がぶちあたり、吹き上げる水で道路が水没、掘ってる途中で地盤沈下で道路が陥没。
この春節前はと数日前にも地下鉄工事現場での火事騒ぎもあり、悲しい話題には事欠かない。
交通インフラ緩和のために建設される地下鉄が、これらの事故により道路の通行止めや迂回を強いられるほか、野次馬ノロノロ運転などで渋滞を引き起こし、まさに皮肉に満ち満ちた存在なのである。
微博で「大連地鉄」を検索すれば、これらの事故現場写真も皮肉なコメントとともにTLにづらづらと並び、今ではもっぱら大連のネットユーザーの格好のネタとしての扱われぶり。
「いつできんの?」、
「乗りたくないなー」、
「いや、金もらっても乗らない!」
といったコメントも多数。
新しいモノって大きな期待を受けるものだが、ここまでマイナス発言を集めるものをこれまで正直見たことがない。
ある意味大きな注目を浴びまくる大連地下鉄。
街の進化を象徴する新しい交通インフラの誕生は、そんな後ろ向きな存在であることもないはずなのに。
とりあえず今後も「大連地鉄」ウォッチャーとしてなるべく温かい目で見守りたいものだ。
かれこれ2年以上、街のいたるところでみかける地下鉄工事の青い囲い。
通行の妨げのひどいところも。
いつになったらとれるのやら。
(執筆者:川人由美 提供:中国ビジネスヘッドライン)
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