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NHKニュース 2012年3月25日 4時11分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120325/k10013950431000.html
維新政治塾 6月めどに塾生選考
大阪市の橋下市長が率いる大阪維新の会は、24日に開講した「維新政治塾」の2000人規模の受講生の中から、論文やディベートを通じて、ことし6月をめどに半数の1000人程度を正式な塾生として選び、衆議院選挙の候補者養成を進めることにしています。
「維新政治塾」は24日、全国から2000人規模の受講生が参加して開講式を行い、塾長の橋下市長は
「国の体制を変える戦は選挙だ。
きたるべき大戦に備えてしっかりと準備していこう」
と訴えました。
受講生を都道府県別に見ると、最も多いのが大阪府の678人、次いで東京都の316人、兵庫県の272人、京都府の97人、神奈川県の85人などとなっています。
また、年齢別に見ると、最も多いのが30代で38%、次いで40代の31%、50代の15%、20代の11%などとなっています。
「維新政治塾」では、来月と5月に2回ずつ講義を行うことにしており、受講生たちは、およそ500人ずつ、4つの班に分かれて、次の衆議院選挙に向けた政権公約となる「維新八策」のうち、社会保障・税制や外交・安全保障の講義を受ける予定です。
そして、大阪維新の会のおよそ100人の地方議員らが、受講生の論文やディベートを評価して、6月をめどに半数の1000人程度に絞り込んで正式な塾生とし、衆議院の解散・総選挙の時期をにらみながら、候補者の養成を進めることにしています。
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Jcastニュース 2012/3/26 18:42
http://www.j-cast.com/2012/03/26126665.html
橋下大阪市長ウォッチ
「国政進出」するのかしないのか 橋下氏の腹の内は決まっている?
大阪都構想実現に向けた法改正が実現した場合、橋下徹大阪市長が代表を務める大阪維新の会は、国政進出を見送るのか。
それとも関係なく打って出るのか。
橋下市長は、実現した場合の国政進出には慎重な姿勢も見せる一方、「国の体制を変える」ため、都構想に関係なく国政に出ることを伺わせる発言もしている。
テレビ番組で質問を受けたが、微妙な発言にとどまった。
■「国を変えよう」とやる気満々
大阪維新の会は国政に進出するのか。
「国の体制を変える戦(いくさ)とは何ぞや。それは選挙なんです」
「来るべき大戦(おおいくさ)に備えてしっかりと我々で準備をしていきましょう」
橋下市長は2012年3月24日、「維新政治塾」の開講のあいさつで、こう語った。
大阪都構想を超えて「国を変えよう」とやる気満々、と受け取れる発言だ。
維新塾の受講生は約2000人。
今後人数を絞り込みつつ、国政進出の際の候補者予備軍となる見込みだ。
次期衆院選で300人規模を擁立し、200議席を確保することも視野に入れている。
国政進出について、橋下市長ら維新の会幹部は従来、
(1)大阪都構想が実現するよう、既成政党に法改正をお願いする、
(2)国会で既成政党の協力が得られなければ国政進出し、法改正をめざす、
と2段階論で説明していた。
大阪都構想については、民主党や自民党、公明党、みんなの党が、法案骨子公表や法案提出を済ますなど、実現へ向け動きを見せている。
法案(骨子)内容の人口要件などに各党で開きがあるとはいえ、実現することが現実味を帯びている。
こうした情勢の中、維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は3月8日、維新の会の国政進出に関する質問を記者から受け、
「ここまでくれば最低、道州制まではやりたい」
と述べた。
都構想実現だけではダメで、道州制まで実現化しないと国政進出する、と条件をつり上げた形だ。
■原発再稼働「(総選挙で)方向性を決めてもらわないと」
これに対し橋下市長は同じ日、
「都構想を掲げてきたわけですから、次から次に目標を広げていって、そのために国政、国政、と言うのがいいのかどうか。しっかりと松井知事とも話をしますけどね」
と述べ、「条件つり上げ」に慎重姿勢を示した。
橋下市長と松井知事は3月25日放送の「新報道2001」(フジテレビ系)に中継出演し、税と社会保障問題や公務員制度改革、原発再稼働などについて語った。
国政進出については、「最低、道州制」発言をした松井知事に、
「(都構想実現という)条件が変わったのか」
と質問が飛んだが、松井知事は正面からは答えなかった。
道州制導入は、民主党や自民党などが以前から前向きの姿勢を示していながら「全く進んでいない」現状を批判するにとどまった。
橋下市長は、
「まずは都構想を議論して頂いていますから」「(自分たちは)地域の団体ですから」
と、慎重姿勢と受け取れる発言はしたが、「条件変更」や都構想実現の際の国政進出については、否定も肯定もしなかった。
しかし、原発再稼働問題に話が移ると、再稼働をめざす政府に対し、
「私たちは反対のオプション」
をつくり、
「最後は来るべき総選挙において、国民のみなさんに方向性を決めてもらわないといけない」
と訴えた。
都構想の状況にかかわらず、原発再稼働問題を争点に国政進出する意気込みあり、と受け止められても不思議ではない発言だ。
自民党の大阪府連関係者らに維新の会の国政進出の可能性を聞くと、
「どんどん(都構想から)ハードルを上げて、結局は国政に出るつもりだろう」
「今は、都構想に関係なく国政に出た場合、理解を得ることができるか世論の動向を探っている段階では」
などと分析した。
維新塾を立ち上げた手前、
「今さら『やっぱり国政やめます』は、塾生に通らないだろう」
という声もあった。
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毎日新聞 2012年3月24日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120324dde001010048000c.html
大阪維新の会:「維新政治塾」開講 2000人受講
橋下市長「大戦、準備を」
「維新政治塾」開講式であいさつする橋下徹・大阪維新の会代表=大阪市北区で2012年3月24日午前10時34分、大西岳彦撮影
大阪維新の会が次期衆院選に向けて候補者を養成する「維新政治塾」の開講式が24日、大阪市北区の大阪国際会議場であり、全国から応募した受講生約2000人が出席した。
月2回開講し、5月下旬から6月上旬をめどに、リポートや面接により約800~1000人を「塾生」として選抜。
街頭演説などを課して「候補者予備軍」を絞り込み、次期衆院選で約300人を擁立、200議席の獲得を目指す。
開講式は午前10時と午後1時の2グループに分けて実施。
塾長を務める維新代表の橋下徹・大阪市長は
「霞が関・永田町だけで日本を動かすのは土台無理。
ネットワーク型・分散型の国家運営に作り直す。
体制が変わるにはすさまじい戦争を経ないといけない。
来るべき大戦(おおいくさ)に備えて準備していきましょう」
とあいさつした。
副塾長の松井一郎・大阪府知事は
「スピード感も考え方も合わない方は塾から出ていってもらう。
日本を変える運動を巻き起こさないといけない。
一緒に立ち上がってほしい」
と呼びかけた。
この日の講師は堺屋太一・元経済企画庁長官と中田宏・前横浜市長。
4月以降は毎週第2、第4土曜に4グループに分かれて講義。
講義は、政権公約「維新八策」のたたき台に沿って進める。
維新八策には、
▽大阪都構想、道州制の実現
▽首相公選制
▽参院廃止を視野に入れた抜本改革
▽憲法9条についての国民投票
などを盛り込んでいる。
5月下旬までの議論を踏まえ、各項目の方向性を「大綱」として取りまとめる。
また、維新の府議、大阪・堺両市議約100人がチューター(個別指導補助員)として受講生を約20人ずつ担当。
受講料は年12万円。受講生は四半期分(3万円)を前払いしている。
維新は、選挙資金を原則候補者の自己負担とする方針で、「候補者予備軍」の選抜では、国政への意欲に加え、資金力も考慮する。
■男性9割占め 30代最多763人
維新によると、受講生は今月21日時点で2023人。
応募した3326人から書類選考で選ばれた。
男性が9割を占め、山形県を除く46都道府県から集まっている。
内訳は
▽大阪678人
▽東京316人
▽兵庫271人
▽京都97人
▽神奈川85人
▽その他576人。
海外在住で、4月に帰国予定の日本人も含まれる。
年代別では30代が763人で最も多く、40代635人、50代298人、20代231人と続き、最高齢は72歳の男性2人だ。
職業は会社員が最も多く、地方議員、現役官僚、医師、弁護士、行政書士のほか、みんなの党の衆院小選挙区支部長も参加している。
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毎日新聞 2012年3月24日 12時56分(最終更新 3月24日 13時18分)
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2012/03/24/20120324k0000e010224000c.html
大阪維新の会:政治塾への参加者 職業も動機もさまざま
24日開講した大阪維新の会の「維新政治塾」。
既成政党への批判が強まる中、維新への期待の大きさを反映して全国から受講生約2000人が、大阪市北区の会場に集まった。
追い風に乗って国会を目指す人、勉強や人脈作りに利用しようという人。
職業も動機もさまざまだ。どう人材を発掘し、育成するのか。
国政進出に向けて手探りの候補者選びが始まった。
「国政のチャンスがあれば出たい」という大手家電メーカーの男性社員(40)=神戸市。
政治家志望ではなかったが、橋下徹・維新代表を見て
「この人なら改革できるんじゃないか」
と思うようになった。
「年金や社会保障制度はこのままでは立ちゆかない。
グレートリセットが必要だ。
統治機構を含め、一回破壊するくらいの大改革が求められている」
と意気込む。
求職中の東京都の男性(35)は政治に無関心だったが、
「東日本大震災で国が機能しない現実を見せつけられて危機感を持ち、自分に何かできないか考えた」
と言う。
そんな時、維新政治塾の募集を知った。
政治家を目指すかどうかは分からないが、
「大阪から日本を変える動きに参加したい。
政治の世界に触れながら、物事を見る目を養いたい」
と語る。
東大阪市出身で、北海道蘭越(らんこし)町議の琵琶博之さん(40)は国政に関心はないが、大阪都構想や道州制について学ぼうと参加した。
「しがらみなく、がんがんやっているところに期待した。
大阪都になって区議会ができればボランティア区議として協力したい」
東大阪市に住む母親(75)の世話を兼ね通う。
外交・安全保障などもテーマになり、
「自分のやりたいことと合致するかは分からないが、自分への投資と思って学びたい。地方議会で生かせれば」
と前向きだ。
会場となった大阪国際会議場のホールには約1000席の椅子が並べられ、受講生で埋まった。
会場正面の壇上には大きな日の丸と維新政治塾の旗が掲げられ、冒頭には起立して君が代を斉唱した。
維新幹部は
「今後、候補者予備軍として人材をプールしていく。
他党にはかなり脅威になる」
と話す。
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大阪維新の会がさほどに人気があるのは、やはり「レジーム・シフト」が起こっているということでしょう。
社会すなわち人間生態系には数十年で周期での変革というのが変化がある。
社会というものは常に一定では腐ってしまう。
綺麗な水でも静かに動かないでいると腐る。
これと同じである。
そこで生態系では必ずレジーム・シフトという現象がみられる。
その時期に日本はさしかかっているという、ことだろう。
その一つが先の自民党の凋落と民主党の台頭。
あるいは自然生態系では東日本大地震。
今、日本は旧来の体制制度が大きくかわろうとしている。
レジーム・シフトがくりかえされることによって、システムは常に刺激をうけ、活性化されていく。
もし、レジーム・シフトが止まるとシステムは疲労崩壊してしまう。
民族危機に陥ってしまう。
言い換えると、現システムは疲労崩壊をはじめているということである。
あたらしいレジームに変わろうとしている。
もちろん、それがどんなものであるかは誰も知らない。
これは人間の脳味噌をはるかに超越した自然生態系によるものであろうと考えたほうがいい。
いかに人間が優秀であったとしても、未来は知りえないのである。
単純にいえば、人間の限界があるということである。
大阪維新の会の台頭というのは、レジーム・シフト時での一つの現象であり、これからもこれまで見られなかったような、大きなウネリがくると思われる。
今、日本は変化している、それも生態的に。
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