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レコードチャイナ 配信日時:2012年3月25日 7時49分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=59841&type=0
対中貿易赤字拡大に焦るインド、中国製品排斥の動き広がる
2012年3月21日、ブルームバーグは記事
「インド、誤った方向に誘導された中国への焦り」
を掲載した。
22日、環球網が伝えた。
年々増加する一方の対中貿易赤字がインド政策担当者の悩みの種になっている。
2011年、赤字額は270億ドル(約2兆2300億円)に達した。
貿易額は2000年には30億ドル(約2470億円)足らずだったのが、2011年には730億ドル(約6兆200億円)にまで膨れ上がっている。
巨額の貿易赤字はインド当局にパニックをもたらしているようだ。
昨年12月、経済と安全保障を担当する最高機関であるインド国家安全保障諮問委員会は各省庁宛に書簡を送った。
対中貿易赤字増加への懸念を示し、インド商務部による中国商品輸入禁止政策の支持を表明している。
もっとも対中貿易赤字が魔法のように消え去ったとしても、インドの悩みは解消されない。
インドの全貿易赤字に占める対中赤字の比率は20%未満。中東、インドネシア、オーストラリアからのエネルギー資源輸入による赤字が主要な問題だ。
IT技術、ITサービスの分野ではインドは中国を上回る力を持つ。
もし中国製品を排斥すればIT産業の輸出にも悪影響を与え、逆に貿易赤字を拡大させることになるだろう。
インドに必要なことは安全保障を貿易障壁の口実にしないこと。
中国の工業政策を見習い、また中国企業のインド進出を受け入れること。
そして互恵的な市場ルールの確立を呼び掛けることだ。
今後10年、インドはインフラ整備に注力する必要がある。
そのためには中国資本、中国製品はその手助けとなってくれるはずだ。
インドの人件費は中国よりも安く、労働管理は世界レベルにある。
インフラ整備が進んだ2020年、インドは中国の最強のライバルたりえることを証明できるだろう。
だが、それは今ではない。
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