_
『
朝鮮日報 記事入力 : 2012/03/08 09:09
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/03/08/2012030800720.html
韓国の水ストレス、OECD加盟国で最高レベル
韓国の「水ストレス」が、経済協力開発機構(OECD)加盟国のうちで最も大きいことが分かった。
水ストレスとは、利用可能な水資源に総需要量が占める割合の年平均で、これが大きいほど水不足になる可能性が高い。
OECDが7日に発表した「環境アウトルック2050」報告書によると、
韓国は水ストレスの割合が40%以上と、
34加盟国のうちで最も高かった。
OECDは報告書で
「韓国は年間の平均水量の40%以上を取水しており、ウオーターバランスが危険な状況だ。
農地などで(水質を汚染する)栄養塩類が大量に排出され、水の処理費用も余分に掛かるなど、水ストレスが深刻な水準にある」
と指摘した。
韓国に続き水ストレスが高かったのは、
約30%と評価されたベルギーとスペインで、
次いで日本、米国、ポーランド、メキシコなどの順となった。
OECDは、将来的に世界で水問題がさらに深刻化すると予測し、水の効率的な使用、水質改善、グリーンインフラ投資などの対策を講じるよう、各国に勧告している。
韓国政府は今回の評価のため、4大河川(漢江・洛東江・錦江・栄山江)再生事業に関する資料を提出した。
OECDはこれについて
「グリーン成長のけん引を目指す総合的な水資源管理のよいケース」
と評価している。
一方、韓国の上下水道料金は、比較対象22カ国のうち2番目に低いと評価された。
』
『
サーチナニュース 2012/02/20(月) 14:14
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0220&f=business_0220_139.shtml
中国各地で水道料金値上げ…専門家「水質も向上させよ」
中国各地で、水道料金の値上げが続いている。専門家の間では、値上げの動きを是認すると同時に、政府が定める水質基準を守れない上水道が多いことを指摘し、「同時に水質を向上させるべきだ」との声が高まった。
中国新聞社が報じた。
■各地で水道料金値上げの動き
中国政府は16日、「最も厳格な水資源管理制度の実行にかんする意見」を発表。
水資源の確保に極めて強い危機感を表明し、水の利用を厳しく管理する考えを示した。
政府の方針に歩調を合わせるように、中国各地では水道料金の値上げが相次いでいる。
湖南省長沙市では、住民用水道料金が1トン当たり1.88元から2.56元に引き上げられた。
広州市(広東省)や重慶市でも、水道料金が引き上げられる方向だ。
単純な値上げではなく、使用量が多いと割高になる料金体系を導入する都市も増えつつある。
■利益出せない水道会社、値上げは歓迎
水道会社にとっても料金値上げは歓迎との指摘がある。
広州自来水公司(広州水道会社)の場合、赤字額が2008年には5081万元(6億4148万日本円)、09年は2億700万元(26億1338万日本円)、10年は3億9100万元(49億3638万日本円)と、
「売れば売るほど赤字が膨らむ“涙水”を供給している」
経営体質だ。
水道および関連事業を行う水務公司のうち、上場企業の場合には、利益率を向上させつづけているケースが目立つ。
中国水網(水道ネット)の肖瓊研究員は、
「上場企業をもって、水道事業の現状を判断するわけにいかない」
と指摘した。
上場企業の場合、水道事業を行う企業のうちでもトップクラスの規模であり、不動産業、建設業などの分野も進めている。
企業全体として業績がよくても、水道事業全般の「苦境」を反映してはいないという。
清華大学水道事業政策研究センターの傅濤主任は
「われわれの試算では、上水道事業の平均の利益率はわずか1%。
相当数の水道会社が赤字状態だ」
と説明した。
■東京に比べ格段に大きい「漏水率」
中国では人口の急増や水源の汚染のため、多くの都市が新たな水源の確保と、都市部まで水を引きこむ関連施設の建設を行っている。
傅主任によると、これらのインフラ建設のための費用を水道料金に転嫁することは、法律上も認められている。
傅主任は
「中国人が支払う水道料金の可処分所得中の比率は1%未満で、国際水準の3%に比べて相当に低い」
と指摘。
将来的には2%を超えない程度にまでの引き上げを考えるべきという。
ただし、低所得者のための補助金支出などを強化する必要がある。
水道管などから水が漏れる漏水現象も、水道会社の負担を大きくしている原因だ。
中国の多くの都市では漏水率が20%を超えるが、傅主任は
「一部の先進国、例えば東京では漏水率を3%程度に抑えている」
と指摘。
漏水率が高ければ水道会社のコストは「自然に上昇する」と述べ、中国の水道会社は漏水率の低減に努力せねばならないとの考えを示した。
■値上げは是認、ただし「水質を改善せよ」
多くの専門家は、水道料金の値上げを是認するとともに、水質改善の必要があると指摘している。
国が定める「生活飲用水衛生標準」によると、遅くとも2012年7月1日までには、
「水質基準」をこれまでの36項目から106項目に増やす。
傅主任によると「目下のところ、基準をすべて満たす水道会社は少ない」
という。
傅主任は、
「水道料金が引き上げられた後、供水事業会社は水質改善のためにこれまで以上の資金を投入せねばならない」
との考えを示した。
』
『
サーチナニュース 2012/02/17(金) 11:23
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0217&f=politics_0217_010.shtml
中国で水不足が深刻…政府「最も厳格な管理」を即時実行
中国政府は16日、「最も厳格な水資源管理制度の実行にかんする意見」を発表した。
2011年の中央水利工作会議と、同年の国務院(中央政府)第1号文書である「水利改革発展の加速の決定」にもとづき、水資源の開発と利用に「厳守線」を設けて数量を管理し、水使用の総量規制を厳格に実行する。中国新聞社が報じた。
「意見」は中国における水資源は「きわめて厳しい情勢に直面」と指摘。
資源不足や汚染のため、水生生態環境の悪化は日増しに深刻化しあり、水資源の問題は経済と社会の持続可能な発展にとって「主要なボトルネックになった」との見方を示した。
そのため、中国では水資源の手配・節約・保護を重点として、需要と利用の管理を強化する。
使用では総量を厳格に規制し、効率を全面的に向上させる。河川や湖での汚染水の流入総量を厳格に規制する。
「厳守線」については、2030年における全国の水使用総量を7000億立方メートル以下に抑える。
そのため、2015年の「厳守線」は6350億立方メートル以下を目標として、工業分野では単位売上高に対する水使用量を2010年比で30%以上引き下げる。
同年におけるかんがい用水の有効利用係数は0.53以上に引き上げる。
重要河川と湖の水質については、国の基準到達率を60%以上に引き上げる。
2020年における全国の水使用量は6700億立方メートル以下を目標とする。
工業分野では売上高1万元に対する水使用量を65立方メートル以下に引き下げる。
かんがい用水の有効利用係数は0.55に高める。
重要河川と湖の水質については、国の基準到達率を80%以上に引き上げる。
「意見」は、水資源の管理を厳格にすることを盛り込んだ。
取水許可を厳格に実施し、地下水の管理と保護についても、全国で統一して厳格に行う。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2011年11月29日 5時59分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=56426&type=
中国の“アキレス腱”の水資源問題が、今後の対中貿易交渉の鍵を握る
2011年11月22日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは
「中国の消費が増大、水使用量も増大」
と題した記事を掲載した。
25日付で環球時報が伝えた。
米オバマ大統領は
「貧困から脱却した多くの中国人は未来の米国の潜在的顧客になる」
と発言。
しかし国家や経済体が正常に機能するためには、水資源が必要不可欠だ。
中国は31の省(直轄市・自治区)で11省が水不足の状況にある。
そして、この11の「干ばつ」省が中国のGDP(国内総生産)の45%を支えている。
中国の小麦作付面積は米国よりも大きい。
その小麦が不作になると、世界全体の小麦生産量と価格に深刻な影響を与えることになる。
その小麦をエサとする牛からは、牛肉だけでなく米国の製靴業にとって必要な牛皮がとれる。
さらにこの11「干ばつ」省は中国国内でも工業や農業の盛んな省であり、水資源の獲得は重要な課題。
しかし住民たちが豊かになるにつれて、水の使用量は拡大するばかり。
社会秩序や経済成長を維持するため、各省政府は工業中心の政策を見直す必要に迫られている。
もはや水は中国経済の中枢作用を担っており、このままでは廉価な中国製品は今後市場から姿を消す可能性も。
中国人が豊かになれば、さまざまな商品や電力の消費が増える。
それらを生産するには水が必要不可欠なのだ。
米国が推し進める環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)にとって、重要な決定作用を持つのは貿易交渉ではなく水資源になるだろう。
』
『
サーチナニュース 2011/06/08(水) 17:38
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0608&f=national_0608_212.shtml
未来の水“がぶ飲み”する河北・北京…地下水位が低下
河北省環境保護庁の調べで、同省では浅層地下水の平均水位が2010年、前年比で39センチメートル低下したことが分かった。
新華社などが報じた。
河北省内だけでなく、北京市における地下水くみ上げも大きく影響していると考えられる。
河北省では降水量が減少しつつあり、2005年の省平均の年間降水量は1951年に比べて120ミリ少なかった。
河北省全体で「地下への水供給」が225億立方メートル減少した計算になる。
一方、省内の地下水くみ上げは増加しつつあり、1980年代から現在までに1200億立方メートルをくみ上げたという。
北京市は南東部が天津市に接している以外、河北省にぐるりと囲まれている。
北京市でも地下水を大量に汲んで水道水などとして使用しており、河北平野全体の地下水位低下に影響していると考えることが自然だ。
北京市の水道は水源の約3分の2を地下水に頼っている。
水問題専門家の王建氏は
「地下水の多くの場合、100万年、1000万年単位で形成されたものだ。
一般的には予備の水源にすべきだ。
しかし現在のように水不足が極度に緊張している状況では、ほかに方法がない」
と述べた。
北京市の水道水供給の限界は1日当り300万立方メートルだが、6月7日には使用量が297万立方メートルと、水道水の需給バランスが危機的状況におちいった。
**********
◆解説◆
北京市や河北省が属する華北地方の人口は1.2億人で、域内総生産は全国国内総生産(GDP)の12%、穀物類生産は全国の10%。
しかし、利用できる水資源は全国の1.7%にしかならない。
水問題の専門家によると、華北地方の水需要は工業化や都市化の進行で今後も当面は増加していくと考えられる。
本来ならば未来のための「備蓄」にしておくことが望ましい地下水の“がぶ飲み”状態を低減する方策は、見えてこない。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年3月25日 5時37分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=59850&type=0
400都市が水不足、最も深刻な「枯渇」都市は北京
2012年3月23日、京華時報によると、中国では400都市が水不足に陥っており、最も深刻なのは北京だという。
各地では水資源の浪費や水質汚染も問題になっている。
3月22日の「世界水の日」に合わせて北京市で開催された「節水中国キャンペーン」発動式典で、中国水利部の矯勇(ジァオ・ヨン)副部長は
「中国全土で年間合計400億立方メートルの水が不足している」
と発言。
国内の400あまりの都市で水の供給が不足しており、そのうち110都市が深刻な水不足であることを明らかにした。
なかでも北京市は昨年5月以来、市民1人あたりの水資源量が100立方メートル以下にまで下降。
国際基準の1人あたり1000立方メートルを大幅に下回り、国内で最も「枯渇」した都市となっている。
北京市水務局関係者は同市の水不足の原因について、その独特な地理的位置によるものと説明。
多くの人口を抱える都市でありながら、付近に水の流れている川が1本もないため、必要な水は他の地域から調達している状況だ。
そこで北京市は今年、本格的な節水キャンペーンを組織的に展開していくと発表。
同時に指定機関や指定企業に対し、使用水量基準を設定するほか、水道設備や水道使用効率の改善を求めるという。
さらに北京市にある国家機関すべてが、今後3年以内に節水型職場の基準に達するとしている。
』
_