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●直裾
●曲裾(深衣)
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●襦裙
女性の「漢服」をチャイナドレスと思ったら大間違いのようである。
「中山服」でもない。
『
サーチナニュース 2012/03/17(土) 11:35
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0317&f=column_0317_004.shtml
漢服がコスプレに見えてしまったりする中国オタク
中国ではここ最近、漢族の伝統衣装「漢服」を盛り上げようという運動が出ています。
ただ、この漢服については定義が曖昧だったり、現代の限られた情報による復元で微妙なことになったりするなど、ちょっとした混乱もあるようです。
中国のオタク系の掲示板ではそういった「漢服関係の動き」についてのやり取りが行われていました。
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漢民族の伝統衣装ということで「漢服」が広がっているよな。
でも、なんかヘンな方向に行ってるような気もする……みんな、漢服って正直どう思う?
中国の伝統衣装っていうことになるとややこしいからその辺曖昧になってたけど、最近は漢服が「伝統」ってことで話題になるようになってきたよな。
自分の中では違和感が無くはない。
少数民族は入試の点数の加点とかの生活上の優遇政策とかあることにモヤモヤしたことはある。
漢族は「普通」という扱いすぎるし、民族衣装くらいは漢族独自のものがあってもいいんじゃないだろうか。
漢服という概念がハッキリしないから、余計に戸惑いを覚えるんだよね。
三百年以上の断絶があるわけだし、漢服復興と言っても難しいものがある。
テキトウに過去の歴史から抜き取って形にするのはどうかと。
民族的なシンボルを持った服装を保存していくこと自体は意義があると思うんだけどね。
漢族の民族的衣装を語ること自体は、みんな嫌いじゃないと思う。
問題はそれと同時に大漢族主義者や古装フェチとかが暴走して、ヘンな状況になってしまうことだ。
漢服がもう残っていないってのはしょうがないんじゃないかね。
残せなかったものだし。
日本人が残している和服がちょっとウラヤマシイと思ったりはするけど。
日本みたいに実用的じゃない民族的衣装を残してもしょうがないんじゃない?
わざわざ残さなくても、過去の記録や絵図はあるわけだから、漢服が消えたりはしない。
資料残ってても、それが再現できるとは限らんぞ。
そもそも漢服がヘンな感じなのは、今の時代に突然作ろうとしたからってのがあると思う。
和服とか、他の所の民族衣装ってなんだかんだで現代に至る過程で洗練されている。
不完全な資料と現代のヘンな推測混じりで慌てて作った漢服は見た感じ微妙というか
……コスプレっぽいものを感じるというか……
今の時代の民族衣装って、それぞれの民族において数百年単位で使われて徐々に改良されてきたものだし、現代に突然昔の資料参考にして作っても、コスプレ集団になっちまうんだよな。
「もし漢服が途絶えずに今に至ったら」
というような感じでは作れないのかなぁ。
現在作られている「漢服」という名のついたモノって、古代の資料をもとに再現したとは言っても歴史上実際に存在したことのない服なんだよな。
最近の漢服関係の動きは確かに少々アレだけど、
「中国の全ての民族の中で漢族だけは自分の独自の服飾を語れない」
ってことへの反動みたいな感情は理解できる。
もっとも、現在の漢服についてはもう群魔乱舞という感じになっちゃってるね。
自分の頭の中にある、「ぼくの考えた伝統」によって作られたコスプレ
とでも言うべきか。
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漢服自体についてはそこまで文句はないものの、それにまつわる動きに関してはちょっと辟易しているような感じですし、現在出回っている漢服の出来や作成の経緯についてもイロイロとガッカリするところもあるようで、的外れのコスプレっぽいように感じてしまったりもするようですね。
』
「漢服」とは。
Wikipediaで。
『
漢服(かんふく)とは、漢民族の伝統的な民族服飾の事で、また漢装、華服とも言う。
主に17世紀中葉以前の漢民族の周礼と民族文化を基礎に形成された民族の特徴を持った礼典服装飾体系、すなわち明末清初以前の漢民族が着ていた、漢民族の風格が濃厚で、代々伝えられてきた民族服飾を総称して言う。
●秦始皇の冕服
●漢武帝の冕服
●明太祖の袞服
漢服の特徴 :
現代の漢服の主な特徴は、襟があり、襟に続くおくみ(衽)、ボタンを使わず、帯で締めることにある。
見るものに、ゆったりとして飄逸な感じを与えた。
これらの特徴は、他の民族の服装とは明らかに異なる。
漢服には礼服と普段着の別がある。
形の上から見ると、主に
上衣下裳(上は襟のある上着、下は裳というスカート状の下衣、衣裳はここから出来た言葉)、
深衣(着丈の長い、裾の広がったゆったりした衣服)、
襦裙(短い上着とスカート)
などの形があった。
このうち、上衣下裳に冠を被るスタイルは帝王や百官の厳粛で正式な時に着る礼服で、袍服(深衣)は百官、知識人達の普段着、襦裙は女性が好んで着た。
一般の下層の人々は上は短い上着、下は長いズボンだった。
冕服は祭祀や即位や朝賀の儀などに、十二旒冕冠とともに用いられた。
中国の冕冠は、古代から明朝まで基本的な形状はほとんど変わらない。
明朝の万暦帝が着用した冕冠が定陵から出土しているが、前漢から隋の歴代皇帝を描いた閻立本『歴代帝王図巻』に描かれている冕冠とほぼ同じ形状である。
翟衣は祭祀や朝賀の儀などに、花釵十二梳とともに用いられた。
現代 :
21世紀初めになり、中国の国力が発展するに従い、人々の目は自国の伝統文化の優秀な面に関心を寄せるようになった。
一部の人は、伝統的漢服の復興を呼びかけ、率先して漢服を着て普及運動を始めている。
漢服の歴史やデザインについてはさまざまな説があり、
これらの漢服復興運動に対して、一般社会からは様々な意見が出されている。
』
『
レコードチャイナ 2012/06/26(火) 11:14
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0626&f=national_0626_018.shtml
【中国BBS】チャイナドレスは嫌いだ! 和服のほうがキレイだ!
中国大手検索サイト百度の掲示板に「チャイナドレスよりも和服のほうが良いと思う」というスレッドが立てられ、さまざまな回答が寄せられた。
スレ主は、チャイナドレスもキレイだが、和服のような品がなく、何より和服は伝統を残しているところが良いと語った。
さらに、チャイナドレスは太ももや胸部を露出していて風俗業の制服のようであり、和服の方がチャイナドレスよりも良いと主張した。
これに対して、「確かに和服のほうがきれいだ」など、スレ主に同意する意見が多く寄せられた。
また、チャイナドレスが嫌いというコメントも少なからず寄せられた。
・「チャイナドレスはどうであろうと醜いことに変わりはない」
・「チャイナドレスは満州民族の衣装だから好きになれない」
・「満州族の衣装ごときが中国の代表になれるわけがない」
しかし、チャイナドレスが好きという意見も多く、セクシーで良い、チャイナドレスは曲線美を出すことができる、チャイナドレスこそ中国の衣装であり反対する者は民族主義者だなどの意見があった。
また、和服とチャイナドレスの大きな違いについて、和服はどんな体型の人も着ることができるが、チャイナドレスは体型に対する要求が高い、といった点を挙げるコメントがあった。
「チャイナドレスの強みは露出度にあるので、女性の体型にかかっている」
という意見や、
「チャイナドレスは女帝のような人が着ると美しいのであって、むやみに真似して着ると逆効果になるものだ」
という意見もあった。
結局は「キレイな人が着れば何でも美しい」
ということのようだ。
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