2012年3月14日水曜日

離於島問題、中国が空母を投入する可能性も

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朝鮮日報 記事入力 : 2012/03/10 13:05
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/03/10/2012031000598.html

東シナ海めぐり中国が突然の強硬姿勢、その意図は

「水上艦艇だけで810隻」、中韓海軍力を比較してみると
「歴史的に中国が操業してきた場所で、韓国が不法に海洋基地を建設」
中国国営メディアも強引な主張
重なるEEZ、言いがかりをつける中国
「このままでは韓国の海域に」、交渉を有利にするため強硬姿勢

中国は今年に入り、韓国の排他的経済水域(EEZ)内にある離於島(中国名:蘇岩礁)を、海洋監視船や航空機を動員して行う定期巡察の対象に正式に含めることを発表し、離於島に対する領有権の主張を強めている。

中国は昨年7月、公船3隻を離於島海域に派遣し、この海域で沈没した漁船の引揚げ作業を行っていた韓国の船に「中国の管轄水域」だと警告した。
続いて昨年12月には、中国最大の海洋監視船「海監50」(3000トン級)を同海域の巡察に投入すると発表した。

中国は、2006年から離於島を「蘇岩礁」という中国式の名称で呼び、自国の管轄水域だと主張してきたが、さほど強く叫んでいるわけではなかった。
ベトナムなど東南アジア諸国との間で南シナ海の領有権紛争を抱えている上、日本とは尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題で対立している状況で、さらなる戦線拡大は望ましくないというのが内実だった。

しかし昨年半ば以降、こうした中国の態度に変化が見られるようになった。
海洋監視船を派遣して巡察活動を繰り広げ、これを国営メディアを通じ報道することで、この海域が中国の管轄水域だと積極的にアピールしている。
中国国営の『法制日報』電子版は今月2日、海洋監視船「海監66」の同乗ルポを掲載し
「蘇岩礁の海域は古来より、山東・江蘇・浙江省など中国の5省の漁民たちが操業してきた場所。
韓国は03年、この場所に不法に海洋科学基地を建設したが、このような一方的な行為に対してはいかなる法律的効果もない」
と主張した。

中国の態度が変わったことについて、専門家らは、中韓両国間で進められている海洋境界画定会談で、優位に立つ狙いがあると分析している。
離於島は、韓国南端の馬羅島から南西に149キロ離れているが、最も近い中国側の有人島・余山島からの距離は287キロになる。
両国のEEZが重なる場所にあるが、韓国側にはるかに近い。
その上、03年に韓国は、この場所に海洋科学基地を建設した。
中国は、離於島が自然に韓国の管轄水域として認められることを懸念し、紛争地域となるよう誘導しているというわけだ。

高まった国力を背景に海洋支配権を拡大しようという意図があるとの見方もある。
中国軍部の代表的なタカ派に挙げられる羅援少将(中国軍事学会常務理事)は、今月3日に開会した中国人民政治協商会議(政協。国政諮問会議)に、国家海洋警備隊を創設するという議案を提出した。
羅少将は
「適切な武器を備えた軍事要員を配置し、武装力を高めなければならない」
と語った。
北京のある軍事消息筋は「今年、中国初の空母ワリヤーグまでもが、離於島のある東シナ海方面に実戦配備されれば、状況はさらに複雑になりかねない。
積極的な対応に出なければならない」
と語った。

■排他的経済水域(EEZ)とは
海岸線から200カイリ(約370キロ)の範囲内で、沿岸国の経済主権が認められる水域。外国の船が操業する場合、許可を受けなければならず、これに違反した外国船に対しては、沿岸国が処罰および裁判の権利を有する。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/03/13 11:15
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/03/13/2012031301307.html

離於島問題、中国が空母を投入する可能性も

離於島(中国名:蘇岩礁)の管轄権をめぐる中韓間の問題について、海洋専門家らは、両国間の外交交渉が唯一の解決策だと語っている。
しかし、対話が失敗に終わった場合、韓中間で衝突が起こる可能性もあるという指摘も出ている。

国防研究院の朴昌権(パク・チャングォン)博士は
「中国が離於島の管轄権を主張しているからといって、直ちに艦艇などを派遣することはないだろうが、漁船を操業させておいて、後に水路測量船・科学調査船の活動を通して韓国をあおり、武力の誇示に乗り出す可能性はある」
という見解を示した。

中国は、日本と領有権を争っている尖閣諸島(中国名:釣魚島)でも、まず漁船を操業させ、中国漁船と海上保安庁の巡視船の衝突事件が起きて以降、漁業監視船を出動させるようになった。

一部では、中国がすぐに武力誇示に乗り出す可能性を排除すべきでない、という主張も出ている。
中国は昨年7月、公船3隻を離於島海域に派遣し、沈没漁船の引き揚げ作業に当たっていた韓国船に対し「中国の管轄水域だ」と警告した。
続いて昨年12月13日には、3000トン級の監視船「海監50」を東シナ海の巡察に投入し、離於島や可居島付近の海域で巡察活動を行う意向を示していた。

韓国海軍の関係者は「離於島地域を紛争化しようという中国側の意図が明白になった以上、中国が今年8月に就役させる6万7000トン級の空母『ワリャーグ』などを用い、済州島南方海域で海軍力を誇示することもあり得る」と語った。

これに伴い、韓国側も中国の漁船や艦艇の接近を事前に防ぐため、海洋警察の警備艦や海軍の艦艇による巡察を強化すべきとの主張が相次いでいる。





レコードチャイナ 配信日時:2012年3月14日 9時5分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=59559&type=0

「離於島は韓国の管轄」と李大統領が発言、中国側は反発

 2012年3月12日、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は韓国新聞放送編集人協会の研究討論会で、韓国が実効支配している東シナ海沖にある海中の岩礁「離於島(中国名:蘇岩礁)」について、
 「韓国の管轄になる」
と述べた。
 韓国紙・朝鮮日報が伝えた。

 李大統領は席上、
 「韓中両国が排他的経済水域(EEZ)を調整すれば、離於島は自ずと韓国の管轄になる。
 離於島は海面から4~5メートル下にあるため、領土とはいえない。だが、韓国のEEZに入る」
との見方を示した。

 これに対し、中国外交部の劉為民(リウ・ウェイミン)報道官は定例記者会見で、
 「蘇岩礁は中韓それぞれが主張する排他的経済水域(EEZ)内にあり、双方の話し合いで帰属を決めるべき」
とし、
 「中国側の蘇岩礁に対する立場は明白。蘇岩礁は領土ではないので、中韓に領土問題は存在しない」
と述べた。

 これに先立ち、中国国家海洋局の劉賜貴(リウ・シークイ)局長は3日、新華社通信のインタビューで
 「蘇岩礁は中国の管轄海域にある。
 監視船や航空による定期パトロールの範囲内だ」
と話しており、李大統領の発言はこれに抗議した形。




レコードチャイナ 配信日時:2012年3月14日 6時48分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=59558&type=0



蘇岩礁をめぐって対立する中韓=中国「釣魚島の教訓を汲み、事前に手を打つべし」

 2012年3月12日、環球時報によると、近頃、中国と韓国との間で蘇岩礁をめぐる争いが顕在化している。
 蘇岩礁は東シナ海沖合に位置し、中韓が共同管理する排他的経済水域(EEZ)内にある。
 韓国最南端の馬羅島(マラド)からは149キロ、中国の舟山群島最東端の童島からは287キロ離れており、韓国は地理的な近さを領有の根拠としている。

 だが、中国の海洋発展研究センターの郁志栄(ユィ・ジーロン)研究員は、
 「距離は帰属の主要な根拠とはならず、韓国が根拠とするのは島の海岸線、中国側の根拠は国際慣例上多く採用されている大陸棚の延長線である」
と語った。

 中央党校国際戦略研究所の朝鮮半島問題の専門家、張●瑰(チャン・リエングイ、●は王に連)氏は12日、
 「蘇岩礁問題ではまだ釣魚島のような正面衝突は起こっていない」
と述べた。
 韓国メディアは交渉による早期解決を政府に迫っている。
 油断をすれば蘇岩礁が第二の釣魚島になる可能性があるからだ。

 吉林大学国際政治学部の王生(ワン・ション)教授は、
 「隠れていた蘇岩礁の問題が、韓国のナショナリズム高揚とメディアの宣伝で顕在化してきている。
 中国は釣魚島での教訓を汲み取り、事前に対策を打つべきだ」
と語った。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/03/14 09:33
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/03/14/2012031400907.html

離於島:李大統領、EEZ境界画定交渉の再開要求へ

今月末の韓中首脳会談で議題に
韓国政府「韓国にはるかに近いため絶対的に有利」
中国・環球時報「正当な権益を守り、韓国の意のままにさせない」

 韓国政府は、中国が離於島(中国名・蘇岩礁)に対する管轄権について強く主張するのを防ぐため、中国との排他的経済水域(EEZ)=沿岸から370キロ=に関する交渉を早急に再開するという方針を固めたことが、13日までに分かった。

 大統領府のある幹部はこの日
 「離於島周辺のEEZの境界画定交渉が間もなく始まる見通しだ」
として、早ければ来月中にも交渉が行われる可能性について示唆した。
 李明博(イ・ミョンバク)大統領は今月末、中国の胡錦濤国家主席が、ソウルで行われる核安保サミット(今月26-27日)に合わせて来韓する際に行う首脳会談の席で、EEZの境界画定が必要だという見解を強調するという。

 韓国政府は、国際法上のいかなる規定を適用しても、離於島は韓国の管轄海域内にあるため、交渉では絶対的に有利だと主張している。
 離於島は韓国最南端の島・馬羅島(済州道西帰浦市)から南西に149キロ離れている一方、中国の浙江省沖に浮かぶ舟山群島のうち、最も東にある童島からは247キロ離れている。

 一方、外交通商部(省に相当)のチョ・ビョンジェ報道官は、離於島周辺海域の管轄権を韓中両国の交渉によって解決すべきだという中国政府の主張について
 「韓国側からの距離がはるかに近いため、結局のところ、離於島は韓国の海域に属する」
と語った。
 チョ報道官はこの日、定例記者会見で
 「海域の問題は、海上の境界画定交渉を通じて早急に解決すべきだというのが基本的な立場だ。
 交渉を通じ、離於島は韓国の海域だということが確定するだろう」
と述べた。

 韓国は1996年から現在に至るまで、局長レベルでのEEZ境界画定交渉を16回にわたって行ってきたが、離於島などをめぐる中国との見解の違いが大きいため、合意に至らなかった。
 慶煕大の金燦奎(キム・チャンギュ)名誉教授は、あるメディアのインタビューで、人口や海岸線の長さを考慮してEEZの境界を画定すべきだという中国の主張に対し
 「国際法上、そのような要素を考慮することはあり得ない。
 中国がこれまで以上に多くの資源を確保するため、強引な主張をしている」
と批判した。

 中国共産党機関紙・人民日報の姉妹紙「環球時報」は13日付の社説で、離於島周辺海域の管轄権について
 「双方が交渉を通じて解決すべき問題だが、韓国が引き続き問題を大きくするのならば、中国もあくまで立ち向かっていく」
と主張した。

 同紙は
 「大国として、韓国と感情的な争いを繰り広げるつもりはないが、正当な権益は必ずや守らなくてはならない。
 韓国の機嫌を取り、原則的な問題で韓国が意のままに『酔拳』を振りかざすのを放置することはない」
と主張した。
 また
 「大声を張り上げ、中国に圧力を掛ければ、蘇岩礁をめぐる交渉で勝算があると思ったら大間違いだ。
 韓国が蘇岩礁で何をしようが、中国側が認めない限り、韓国の自己満足にすぎない」
と述べた。
 中国は2003年、韓国が離於島に海洋科学基地を建設したことについて
 「韓国の一方的な措置で、国際法に反している」
と主張している。


 まるで中国の一方的主張のように聞こえるが、
 それに対応する韓国の姿勢は腰が引けている。 
 「ヘビに睨ままれたカエル」のように映る。
 やる前から「中国の勝ち」のようだ。



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